▼ ヒロシマでのオバマ大統領の訪問、スピーチは純粋に感激した。すべての人種が入り乱れて閉会場に入り込んでお祭り騒ぎとなった、あの1964年の東京オリンピック閉会式の「もしかして世界はひとつになれるのではないか」、それと同じ期待を感じさせた。誰が何と言おうと自分が殺されるかもしれない、罵倒されるかもしれない、突発的なことが怒るかもしれないことを覚悟で、大量殺戮した相手国に来るというのは勇気がいることだ。
▼ 同じ日、ヒロシマに隠れてはいるが消費税引き上げの延期を首相は発表した。想定範囲内といえども、消費関連産業に関わる人間は胸をなで下ろすことができた。準備のよいことに、麻生さんと谷垣さんは「そんなことをするならば、解散して国民に信を問わねば筋が通らない」と言い出す。うまい!。これでダブル選挙復活の可能性アリだ。内閣が消費税引き下げしたくて溜まらないことをしってから、慌てて消費税引き下げ批判をした民進党はこれに反対する正当な理由を持たなくなった。
▼ 米国はトランプ氏がどれだけクリントン氏より票を集めるかに注目が集まっている。クリントン氏を大統領にしたいのは政治家とマスコミだけで、生活に不満を持っている国民は実はトランプ氏を推すのじゃないか。実際、「日本に核を持たせるなんて言ってねぇよ」と発言を修正し始めたし。米軍引き上げの話をすればするほど日本の財政は楽になる。駐留経費負担の方が重いし、自分達で武器兵器を作ってよくなれば、重工産業や電子産業は未曾有の好景気に沸くだろう。リチウムイオン電池を使った潜水艦の性能は世界一だ。何も原潜を造る必要なんてない。
▼ 2025年は団塊世代が後期高齢者となる年だ。いよいよ高齢化問題が深刻化するが、介護事業者はその次、つまり2035年に高齢者の死亡率上昇による設備稼働率の低迷から投資に二の足を踏んでいると聞いた。一方で彼らの不動産資産と金融資産がどこに動くかはとても気になるところだ。既に空き家問題は大きな問題であり、東京オリンピック前にマンションブームはピークアウトしているかもしれない。となれば、不動産投資の絶好機は2020年以降だろう。
▼ 若い人と話す機会が増えてつくづく思うのは、「限られたバジェット(予算)で賢く遊ぶ、生活する」という能力に彼らが長けていることだ。それは悪いけど、ファストファッションの会社が言って居るような全部の価格を下げるという意味ではない。必要なものと必要でないものを上手に見分けるということだ。「ゆとり世代」なんて彼らをバカにしていると、そのうち思いっきり足下をすくわれそうな気がする。
▼ 倉庫に10年間眠っていた電動自転車を引っ張り出してきて乗っている。こいつは便利だ。坂を上るのに何の苦労もいらない。最近は渋谷のジュンク堂に行くのにも、目黒のドコモショップに行くにも全部これを使っている。なるほど自転車が若者で流行るわけだ。車はカーシェアで借りれば良い。空き地が余りまくって駐車場だらけなので、カーシェアリングの車の台数も多い多い。
▼ よしなしごとなれど、物事は必ず右と左にふれて時が進んでいく。そして方向性が変わるときが一番面白い時だ。それは難しい陰謀論なんかじゃなく、目の前にきっちり兆候が現れている。そんなわけで妄想を書いてみた次第。
- トランプとサンダース、わたしとわれわれ
- NHKスペシャル「不寛容社会」