▼ NHK朝ドラ後に放映される「朝イチ」がお気に入りです。時々ちょっと極端な内容もありますが、CMが入らない強みを生かし、ゲストがじっくりと一つのテーマについて話すのは見応えがアリ。5/18は「生まない女性」についてでした。
▼ 女優の山口智子さんの雑誌インタビューで「生まない人生を決めた」と仰り、それが大変な話題になったことをベースにした番組。色々な見方や意見や悩みがゲストによって議論されたのですが、その中の一人がアフロヘアにすっぴんメイクという私たちの同年代の女性で、「このヒト誰?」状態。なんと稲垣えみ子さんという元新聞の論説委員だそうです。
▼ タレントの押切もえさんや作家の川上未映子さん、そしてこの番組の司会者でもある有働さん(彼女も子供を諦めたそうです)といったフツーの女性の中でメチャメチャ違和感のある稲垣さんでしたが、数少ない発言の中で仰ったことが強烈パンチ。「雑誌もテレビもヒトを不安に陥れないと売れなくて儲けられないから、取り上げているところがありますけどね」とサラリと一言。なんとこの稲垣さん、朝日新聞の論説委員だったそうです、オドロキ。
▼ なんでこんなことを書き始めたかと言えば、外食産業がダメになるという特集が経済雑誌で組まれていたからなんです。実はこの記事には凄い違和感ありました。だって喫茶店のコメダが上場するって記事が載ったばかり。しかも、ファミレスが2000年代に激減したことで、ゆっくりとお茶をするところもなくなったため、需給関係が改善。今、夜のファミレスとかは勉強するヒト、若いカップルや友達、ネットを楽しむヒトなどで結構賑わっています。そりゃ確かにメニューは安くなってはいるけど。本当に外食ってダメなんですか?、チェーン店ってダメなんですか?、とユーザーとしてはツッコミを入れたくなります。
▼ 僕の最近のお気に入りは吉野家の豚丼。牛丼文化じゃない道産子にとって、これは本当に旨い。しかも安い。すき家のジャンクなマグロ丼も嫌いじゃない。解凍したまんまのネギトロの丸い塊がのっかって出てくるのもご愛敬です。すかいらーくチェーンのファミレスは、ビールやハイボールが二杯目から割引なので、夜遅くなった時にもう一杯という時は友人としょっちゅう行きます。居酒屋だと訳のわからない「お通し代」取られますけど、ここは綺麗なお支払いですし。
▼ 最近のマイブームは日高屋とドトール。日高屋は懐寂しいオヤジ同士が呑むには最高に安い。ここのニラレバ炒めをつついて呑むチューハイは旨い。一方、ドトールはなんといってもミラノサンドが劇ウマ。小遣いに余裕がある時はミラノサンドを二つ食べるのが私の贅沢です。
▼ 自分の直属の上司は大変優秀な方なんですが、彼に言われた軽い一言が今でも自分の金言になってます。業界のうわさ話である経営者のことを話したら、「佐々木さん、それは自分でお聞きになったんですか?。まずは自分で徹底的になめるように公開資料を調べて、そこから自分なりにまとめて、それでトップに直接お会いになって聞いた話以外は私たちは信じてはいけないのではないでしょうか」と。研究所出身じゃなく、証券会社出身なのに、アナリスト以上に調査や研究に真摯な方だと我が身を反省します。
▼ そういえば、昨日の東武東上線の脱線事故。ある民放のテレビ局が脱輪している写真を全国放送で流したら、それがインドネシアだかマレーシアだかの事故の写真だったそうで。なんでそんなものが流れたかと言えば、ツィッターで現場にいたというヒトの写真を信用して載せたところ、それが偽物だったと。「現場にもいかず、ツィッターを見張っていることが今の報道局の仕事なのか」という嘲笑がネットで出ていましたが、何か今回の外食記事や私が上司から言われた一言を想起させますね。
▼ 自分で見て、試して、話して、確認すること。それが基本のキなのではないかと痛感いたしております。長くなりました。しばらく文章書いていなかったもので、ご容赦ください。
- ケツを拭く人間
- 市場の望むタテマエは本当に有益なんだろうか