▼決算が出終わって五月末から始めた全国巡業という名のプレゼン出張がまだ続いている。もう第一四半期も出ているというのに。よって、必然的にプレゼン資料の内容+αの内容になってしまう。この+αは出張でディスカッションする中で共通して情報交換した部分になる。
▼消費税10%懸念や足下業績よりも話題になるのはメーカーや卸といった川上川中からの小売業への「逆選別」。話題としては新しい話ではないが、現地に足を運んで経営者に聞くと、「XX億円のお取引なければ、今後は取引を遠慮します」と言われたとか、「△△社さんがこの地域から手を引き始めた」という話の多いこと多いこと。そしてまた、それを別の地域で「噂ですが」と話すと、「実はね…」と語り出す人の多いこと。
▼なかんづく商流を取るためにただで提供されてきた物流を分離し、「一定額のお取引無いならば、口座はクローズしないまでも、物流は遠慮させてください」という話が徐々に増えているような印象。物流を遠慮するということは、取りに来いということで、これは自前のセンターを持たない小売りにとっては取引停止と同義。
▼「既存店減収となることは、回転差資金の縮小でキャッシュポジションの将来的な危機を示す」というのが今回のプレゼンの骨子なのだけど、それ以前に在庫自体が確保できなくなるリスクをはらんできた。これはとてつもなく恐ろしい。
▼どうも2017年4月の消費税10%の前に一波乱、二波乱来る可能性が出てきた。こんなことを書いている自分が狼少年であればいいんだがなあと思う今日この頃。でも、トップラインが伸びない限り、物流コストが高くなる限り、この状況に歯止めはかかりそうもないのも、また事実。
▼10%撤回案をひっさげて、衆議院解散して、衆参ダブル選挙にでも持ち込まない限り、カンフル剤はないように思いますが、如何?