▼ 長い出張生活も一旦沈静化。今日は東京。この三週間の全国巡業の振り返りとして。
▼ 中間決算発表会で7&IHD、イオンの両トップが強調したのが「地域密着」の重要性。それが現実に進行中であることを巡業での各社の声としても実感。
▼ 「PB(プライベートブランド)はカテゴリーを殺す」はある経営者が仰った名言。この場合のPBは、グロサリー中心の低価格・バリューを打ち出した従来型のPBだ。重要なアイテムながら、グロサリーのマスPBはあるのが当たり前で、これが顧客誘因要因ではなくなったことを感じる。むしろ、カテゴリーマネジメントを破壊する意味で、大量のPB導入は顧客にとって迷惑でさえある。
▼ 人口減少の中で、「地域、地元へのこだわりはますます強まっている」とは説明会での鈴木7&IHD会長の言葉。もしかすると、若者がもはや大都会に出てくるという従来の中間層の夢に白け始めた結果かも。
▼ 即食簡便はトレンドだが、これも勝因にはならない。営業利益率で1%取れない可能性もあり、そもそも冷めて油が浮いている揚げ物にそれほど魅力があろう訳もない(個人的には油が浮いた鶏の唐揚げ好きです)。
▼ 今後の勝因は産地開発、優秀な加工工場の発掘。これは地元の企業にしか出来ない。誰が何と言おうと、ホッケとラム肉は道産子のソウルフードなのだ。そしてこれらの発掘は地元経済への貢献という大きな役割を担う。足を使ってしか得られない地元ローカルPBやNPBの開発、隠れた地元名産のプロモート。苦労するからこそ、そこに勝機がありそう。それがまず浮かぶ巡業の振り返りです。