▼ 今日も全国巡業の途中なのだけど、ネタを書いちゃえ(笑)
▼ 中間決算でコンビニとドラッグストアの業績が世で言われるほど伸びておらず、潮目が変わったのではないかとか書いた。これをベースに議論をして、ふと、これはGMSの衰退過程にそっくりではないかと思った。
▼ (米国)GMSの元々は衣料品と住関連品の販売だ。日本でもニチイやイトーヨーカ堂、平和堂などを思い浮かべると同じモデルだった。しかし、そこに食を持ち込んでGMSは日本独自の発展をたどる。
▼ 新人アナリストの頃、売上構成比で食品が50%を超えるものを食品スーパーと呼ぶと教えられた。しかし、いまや食品スーパーではないGMSを探すのは容易ではない。それくらい食品の構成比が上昇した。なかんづく、生鮮食品とデリカの売上が。
▼ それは売上の増大をもたらす一方で、衣料品と住関連品という高収益性商品の構成比を下げ、加えて、生鮮食品とデリカの売上増加が人件費を押し上げた。結果的にはそれが日本型GMSの運命を決めた。
▼ 店舗を過剰に出店し、食品と日用雑貨の比率を増やして売上と資金繰りは豊かになったが、低粗利益商品の構成比増加と補充作業の増加による人件費押し上げが収益を圧迫しているDgsの姿は日本型GMSの過去に重なる。
▼ 医薬の面分業による調剤薬局事業に多くのDgsは収益回復の期待をかけているが、果たして皆保険制度の日本で門前薬局に本当に面分業調剤は勝てるのか?。むしろ、在宅介護へのシフトのほうが事業機会はありそうだ。
▼ コストの高い薬剤師と販売登録者に低収益の食品と日用雑貨の補充をさせるDgsモデルはどこまで命脈を保つのだろう?。しかも、販売登録者は実務経験が不要となり、確保は容易になる。これはイコール、二類以下OTC薬の販売参入障壁を下げ、他業態の侵食を容易にする。◼︎Dgsがただのボックスストアと化するとき、抱え込んだ店舗数と人件費の重さを知る….ますます日本型GMSの来し方を思い起こさせる。