▼ 久しぶりにマーケティング学会の勉強会に。アジェンダは「GS1ーQR」の世界標準導入。■
▼ 太細の線が何本も並んで価格や在庫状況を読み取れる「バーコード」や、ケータイやスマホで読み取るとWebページに飛べる「QR」コードはもはや日本ではおなじみ。これを紐づけて、商品情報をぜーんぶ一発で見れるようにしちゃえというのが「GS1-QR」。
▼ これを使うと商品の値段や在庫状況に加えて、商品の原材料や添加物、製造ロット、リコール、販促プロモーション、キャンペーンなどの全ての情報が読み取れます。
▼ 例えば輸入食品は日本語で成分表示などのもろもろをシールで一個一個貼らねばなりません。でも「GS1-QR」が世界標準になれば、店頭のスキャナーとか手元のスマホで読めば「日本語」で表示できるため、無駄な作業もへります。逆に日本の商品を輸出するときも同じメリットがありますね。これって、とっても便利。TPPやFTAに合わせて作ったのかな?、と疑いたくなるほどです。
▼ ただ、問題はみんなが使わないと意味がないこと。いわゆるデファクトスタンダードになるかどうかです。ちなみにAmazonは導入していないそうです。独自路線を行くつもりだな、Amazon。
▼ 自分だけのコード体系を囲い込んでデファクトスタンダードにしたい企業側と、世界標準企画でより消費者フレンドリーな環境を作るべしという意見。どちらが勝つかは今後、重要そうですね。
※参考資料: 第241号GS1の自動認識標準の動き(2012年4月5日発行)| ロジスティクス・サービス・プロバイダ/サカタグループ(Since 1914)一般財団法人流通システム開発センター 国際部 GS1グループ 上級研究員 森 修子 SAKATA.CO.JP