・ 自分が若くないことに気づいた時、若い人を前にして戸惑うようになった。若いことを手放しで賞賛したいものの、それは迎合しているようであり、逆に若いことを青臭いことと言えば、自分の過去を経験を否定しているようでもあり。

・ ネットではバブル世代は旗色が悪い。バブル時代が日本を食いつぶし、自分だけいい思いをする最後の世代じゃないかよ、と。上の世代からむしりとられた自分たちは、もう真面目にお前らの年金なんか払うつもりなんかねぇんだよ、と。世代間闘争、そうまさに世代間闘争が始まった。

・ でもね。本当に今の世の中が不満ならば本当に闘争を起こせばいいのじゃないのかね。まだまだ日本国憲法は十二分に効力を発している。結社も思想も主張も自由なんだ。不満があるならば、君たちの得意なインターネットなりなんなりで行動をすればいい。

・ 実は君たちは満足しているんじゃないか?。確かに不幸な世代に生まれ育っていることは同情するけど、氷河期世代だって、バブル世代だって、しらけ世代だって、全共闘世代だって、戦中派世代だって、そんなに傍からみるほど楽じゃなかった。それなりにしんどかったわけさ。だから、国会を焼き討ちしようとした連中もいたし、大学という制度を壊そうとした奴もいたし、現実的に50年以上続いてきた自民党・社会党の二派体制は壊れたよ。

・ 君たちは色々と言うけど、色々と言い訳しながら画面に向かってキーボードで「言うだけ」「書くだけ」というのは楽だよね。働き口がないと、君たちはきっというのだろう。でも、外食やサービスは求人をしていても人が集まらないといっているよ。もちろん、働く条件が厳しいことは知っている。じゃあ、きちんと「これは法令に照らし合わせてオカシイじゃないですか。改善すべきですよ。」と言えよ。そういう候補を擁立して、選挙で勝てよ。何もしなけりゃ、何も変わらんぜ。

・ 世の中は結局の所、権力闘争の歴史だ。既得権益を持つ者に対して、持たざる者が疑問を呈し、闘うことで既得権益は消滅する。いや、消滅するのではなく、別の既得権益の形に変えるだけなのだが。それでも動くだけましだ。闘争せよ、すべてを動かせ、既得権益者を否定せよ。

・ 若者に対して理解があるふりをするのはやめようと思う。余計なお世話だし、第一に失礼だ。彼らにも僕らにも。オカシイと思ったら闘って奪い取ればいい。今の世の中はそういう行為を暴力で弾圧するような仕組みにはなっていない。何を恐れるのか。自分たちに意気地がないことを言い訳することで何もせずにすむというのも、それは一つの既得権益なんだ。

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