・ 相変わらず政治が混迷している….そうだ。野党はつまらぬことを毎日あげつらい、ネットではそれらを受けた二次情報・三次情報で「叩く」。さらには、マスメディアがそういう反応を紙面や誌面でとりあげる。ん?、ネットの書き込みを誌面や紙面に?。そう、流れが逆になっているのです。
・ ただ、叩けば良い方向に行くだろうというのは浅薄なマーケット主義でしかない。マーケットは熟考された左右上下の意見が出そろっているからこそ、効率的に機能する。しかし政治家だけではなく、国民の方が何も考えないオバカキャラクターになっているようでは、そこの意見はどんな価値があるというのか。阿呆が阿呆に文句をつけて、「文句をつけている俺って素敵」と酔っているさらなる阿呆ばかりではモノは進まない。リスクをとって決める人間が必要不可欠だ。
・ 現在の総理大臣は野田総理。後年、このコメントを読み返して果たして彼を僕らは覚えているかどうか若干不安だが、しかし、ちょっと野田総理には期待している。彼の目線の先には日本国債の格下げを目論む格付け機関や、そうなればショートセルで面白い重いができると考えているフィナンシャルインベスター、そして国内が混乱し仲間割れすれば自分たちで日本という国をコントロールするに都合のよいと考えている誰かさんがいるような気がする。
・ 消費税は安い方がいい。社会保障は厚い方がいい。年金もたっぷりもらいたい。でも、自分たちは何も考えず、面倒なことはしたくない。そういう僕らの「甘え」に対してはっきりと「対価を払わなければ何人もサービスを受けることはできない。次世代に負担は回したくない。消費税を上げる。」と明言する政治家が当選できるわけがない。にも関わらず、野田総理が何故にわざわざそんなことを言ったのかと言うことを、もう少し考えようじゃないか。
・ 「おい、この国の方向はおかしいぞ」と言い始めた政治家が出てきたことを僕は心強いと思っている。若い世代には将来がある。その将来を最大限明るいものにするために、重たい荷物は棚卸しすることが先達のすべきことのはずだ。例えそれが僕らの既得権益を侵すことであっても。