五十肩の顛末ですが、メールメッセージを送ったあと、猛烈な痛みで腕を動かせなくなりました。必然的に月曜日朝の通勤は「地獄」。右腕自体の自重が肩にかかることすら痛い状況で、朝一番で整形外科に行きました。ところがこの四十肩、五十肩は治療法がないそうで、とにかく石灰分が沈着しているところに鎮痛剤を打って、炎症防止の湿布をするしかないとのこと。近代医学は何でも治せるものではないのだなあとわかりました。
で、ずっとお世話になっている鍼灸師の先生に相談したら、「根本には運動不足と姿勢の悪さ、加齢が理由なわけで1日、2日で治せる訳がない」と素っ気なくいわれたのですが、とりあえず診てやるから来いとのこと。結論から言えば、なんと一日目でかなり動かせるようになり、二日目の施術でほぼ完璧に元に戻りました。
ただ、その方法はきわめて荒っぽく、「石灰が沈着しているところ(=痛みの元)を揉みほぐし、腕を無理矢理動かすことで腕の可動範囲を維持する」ということでした。つまり、一番痛いところをグリグリと指で押しつぶし、10センチも動かなかった腕を頭上から真横、真下、前方、後方に腕をひねりあげるのです。しかも、ひねりあげて「痛い!痛い!、死ぬよう~」と施術台でのたうち回っている私に「そんなもんではね、人間は死なないの」といいながら、膝(肘じゃないです、膝)でひねりあげた幹部を踏みつけるという荒療治でした。施術後は叫びすぎて声がもう枯れていましたね。拷問、という二文字を思い出しました。
この方法は要するにスポーツ選手が骨折をしたときのリハビリと同じなんですね。つまり、痛いと思っているけど、実際は骨折自体は直っていて、その周りの筋肉や腱のこのこわばりをとるためにひたすら動かすというあの方法。テレビのスポーツニュースで漠然とみていましたが、松井秀喜選手などはあの手首の複雑骨折を治して、さらに元通りに動かすためのリハビリに耐えたのですからたいしたものです。
ちなみにこの鍼灸師の先生、ぎっくり腰も極めてキヨーレツながら完璧な対応をしてくれます。何か必要な際はご連絡ください。
で、今日のメールメッセージはこれにておしまいです。「おまえは何を考えているんだ!」というお声は重々承知しておりますが、お許しいただきたく存じます。ちなみに次回は、「古い船をいま動かせるのは、古い水夫じゃないだろう」、もしくは「新商品と定番のあるべき関係」てなことについてお書きいたします。今回はこれにてお許しくださいませ。