▼ メディアの劣化が酷い。ここでいうメディアとは特にテレビメディアだ。2020年春から世界を襲った新型コロナウイルスは、人々の健康だけでなく、テレビメディアまで侵食してしまった。それが証拠に朝昼晩のワイドショー、ニュースショーの殆どはコロナ、コロナ、コロナ、である。

▼ 勿論、知りたいと思ったことを報道するのを否定するものではない。しかし、その内容の粗雑さはどうだ。二次情報、三次情報、つまりは又聞きした情報を一次情報を装った専門家(といっても何の専門家であるかも良くわからない)が語ることで、疑似一次情報として流通する。また、恐怖を煽ることには熱心だが、そうした意見への反論は殆ど取り上げられることがない。感染者数と重症患者数と死亡者数が相関しているのであれば感染者数の増加を刻々と報道する意味もあるだろうが、どうもそうは見えない。

▼ 当初は「そんなことは、ないっしょ」と冷静に見ていた視聴者も、こう毎日毎日毎時間毎時間流されると、まるで洗脳されていっているようだ。これだけ各種データが自由に引き出すことが出来、それを親切にも分析してくれるサイトが数多くあっても、結局はスイッチ一つで見ることの出来るテレビメディアに引きずられる。不適切な言葉かもしれないが、一種の洗脳だ。大宅壮一が語り、流行語となった「一億総白痴化」が再び襲ってきたようだ。

▼ と、ここまで書いて筆者の脳裏には少し恐ろしい考えが浮かんだ。実は分かって、これをやっているのではないか。陰謀論めくのだが、新型ウイルスは持病のある高齢者から殺しにかかる。日本、いや、世界の社会問題の一つが高齢化社会だ。一定の方向の情報しか流さず、使用承認が通っている寄生虫薬が効くかもしれないのに一向に許認可が降りないのは、この社会問題を解決するために新型ウイルスを利用しているからではないのか。ここまで来るとジョージオーウェルの1984の世界になってくるのだが。とはいえ、全体主義国家がこのウイルスの発祥の地ではないかと言われ、かの国が徹底対策をとって経済成長に向かっていることを考えるともはや全体主義国家のスピード感の方が民主主義国家を超えたということなのだろうか。何という皮肉か。

▼ 業務をしていてもあちこちの組織で「思考停止」に悩む人々の声を聞く。そして「思考停止だ」と叫ぶ彼ら自身が思考停止していることもしばしばだ。別の意味の「一億総白痴化」が始まったのかもしれない。「シン・一億総白痴化」か。特撮映画やアニメでもあるまいし、冗談では無い。

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