▼ これを書いている時点で緊急事態宣言が延長されることになりそうだ。短期決戦でゴールデンウイーク中に決着つけます!と胸張った首相は、昨夜の会見で心なしか開き直っているようだった。ただ、その会見の30分後に一斉にニュース速報で「5/31迄緊急事態宣言は延期」と流れたのはいただけない。一体、情報管理はどうなっておるのだ。

▼ などとネガティブなことばかり書いているとろくなことがない。「言霊」というやつは正直なもので、後ろ向きの話ばかりしていると、本当に後ろ向きになる。ここはドーンと日本の逆転シナリオはないか考えようじゃないか

▼ まずは諸々のくびきになっている東京オリンピック。IOCのバッハ会長が来日して視察する5/14だか15だかにはまだ緊急事態宣言の最中。まぁ多少は「大丈夫っすよ」くらいのことは言うだろうが、それを言えば袋だたきに遭うだろう。ここで我らが小池百合子様の登場か。逼迫する医療機関に無理矢理連れて行き、「こんな状態だけど私達は頑張ります!」といって、黙らせる。で、帰国してからまだ酷い状況になったところで百合子様がとどめを刺す、「東京オリンピックは中止します!」と。先に中止の口火を切った二階幹事長は大喜び。で、最終砲で「IOCとかオリンピック団体はこんな癒着をしてまーす。見抜けなかった私がバカでした。辞任しまーす」と。はい、これ東京オリンピックによるモヤモヤは消える。ついでに小池百合子様はヒーローになる。このあたりで5月末か6月頭か。

▼ 緊急事態宣言がさらに延長になるかどうかはおいておいて、その頃にはワクチンを投与した先進国が相当増えており、日本ではまだ摂取率が低い低いと騒いでおるだろう。でも、ワクチン製造企業はだんだん需要が減っていくワクチンの売り先がないから、摂取率の低い、でもゼニを持っているところに回すだろう。で、ワクチンの摂取率が低い国を https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/ で調べると、100人あたり累計接種回数でビリはダントツ日本の3.0回。次は韓国7.4回、インドネシア7.6回、インド11.5回、ロシア14.0回、中国20.4回、ブラジル21.2回、トルコ28.4回、フランス34.0回…..。うん、こりゃ日本に売りつけるな。美味しい市場だ。ということは6月以降、ワクチンががっさり入ってきますという河野大臣の話はどうもあたっていそうだ。で6月はワクチン月にしてしまえば、かなり沈静化するだろう。

▼ 問題は変異型。イギリス型にインド型にブラジル型にそれらが二重、三重に複合したものが出てきて、感染率は1.5~1.8倍、重症化率は高く、若い人でも重症化するスピードは速そうだ。うーむ、これが問題だな。となると、結局は緊急事態宣言を伸ばして、ここまで持ちこたえさせるしかないか。持ちこたえれば、一気に7月以降は状況改善する。東京オリンピックなんて余計なものもなくなるし。

▼ 変異型に関して語られていないのが、ワクチン製造企業は当然N501YやらE484KやらE484QやらL452Rやらの変異型にも対応するワクチン研究は既に行っているだろうということだ。mRNA方式なので、ウイルスそのものではなく、レセプターにくっつくスパイク蛋白質を変えればいいわけで、インフルエンザなどのウイルスそのものを突っ込む方式のワクチンよりも改善は早いのではないか(このあたり少し楽観論)。既存のワクチンが徐々に効かなくなり、なおかつ売り先もなくなったところで既存ワクチンの特許フリーにして、新規の変異型向けワクチンを出してくるのが8月くらいだろうか。こう考えると、年内にはかなりおさまってくると言える。

▼ さて、経済だ。とにかくこのままでは回らない。かといって店は開けられず、補償金は必要。援助も必要。となると、考えられる荒技は、一律給付で受け取りすぎた給付金を一時所得であるからと課税するか返せと2022年から言い出すこと。同時に雇用保険にも入らずに従業員を雇っていたり、社会保険料を負担していない事業主を片っ端からすくい上げて支払わせることか。そこに相続税・贈与税の一本化という名前の増税と社会保険料引き上げと法人税へ手を入れればかなり回収はできる。

▼ さぁ、このシナリオはどこまで有効だろうか。12月に読み返してみることとしようか。

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